受験期に信じ込んでいた虚構5選!
こんにちは。ドット会の中の人です。
受験期は、自分を奮発させるためにも、何かと虚構を信じ込まなければならない場面がたくさん出てきます。
ここでは、自分の受験期を思い出して、どのような虚構を信じていたのか、5つ選んで書こうと思います。
協力:ドット会トイレ担当
1. 努力した分だけ点数は伸びる¶
「受験勉強すればするだけ点数につながる」
「これだけ頑張ったのだから出来ないわけがない」
このように考えて、自分自身を元気づけようとした受験生も多いのではないでしょうか。
また逆に、次のように考えて、自分を勉強に向かわせようとした人も多いと思います。
「勉強全然やってない、、、やばい、、、」
「Twitterばっか見ちゃう!Twitterやめないと!」
もちろんこう考えるのは大事でしょう。
ですが、現実はなかなか儚いものです。
頑張って対策した体積の問題が、本番出なかった
たくさん問題解いたはずなのに、数学の点が模試と変わっていない
1日10時間も勉強しているのに、あまり身につかない
「根拠なき自信」を信じることはもちろん大事ですが、
努力したという結果だけでなく、その内容も冷静に振り返るよ ...
高3のころの授業で「対面必要度」を考えてみた
対面必要度は、1(必要ない)・2(ほぼ必要ない)・3(やや必要)・4(必要)・5(超必要)
現代文B¶
対面必要度:2
年間カリキュラム¶
うろ覚えですが、こんな感じだったと思います。
4月~8月:現…舞姫、教科書の評論、古・漢…ワーク解説
9月~11月上旬:現・古・漢…演習、ワーク解説
11月下旬~:センター過去問
休業中¶
学校で配布された現代文・古文・漢文のワークを、
1週間ごとに範囲を指定され、各自で取り組むスタイル。
必要に応じて、現代文の要約問題や古文・漢文の補充問題などが追加されました。
現代文で配布されたプログレス現代文はよく意味がいかなかったのであまりやりませんでしたが、
古文・漢文に関しては解説も分かりやすく、僕は自分のペースで取り組めたのでかなり良かったです。
対面の授業¶
最初のほうは休業中にやったワークの範囲の解説でしたが、
もともと僕は量より質を求めていたので、かなり深堀りが済んでしまっており、
この対面での解説の意義はあまりありませんでした。
11月下旬くらいからのセンター過去問演習は、良かったです。
あまり国語のセンター過去問はやる気にならないので、こう ...
【再現答案】2021年度東京大学・実際の受験生が本番の答案を再現!後編
こんにちは。
周りがみんな開示届いている中、なぜか届かないドット会中の人です。
再現答案後編を公開していなかったことを思い出したので、公開します。
この記事は後編です。2日目の教科を載せようと思います。
前編はこちら。
※直近の模試は、第2回東大入試実践模試(駿台×Z会)です。
※実際の点数は、分かり次第更新します。
※自己採点の配点などは目安です。参考にしないでください。
理科¶
(目標点は物理・化学合わせて出していました)
目標点:80~90点
自己採点点数:73点
実際の点数:85点
物理¶
直近の模試:34点
自己採点点数:38点
実際の点数:45点
第2問Ⅲ(5)は勘です。
※自己採点方法:0.5点刻みで配点を割り当てています。物理全体で合計した点数を小数点以下切り捨てます。実際の入試の採点方法とは大きく異なることが想定されます。
第2問辺りから、後ろの人がうるさくてほぼ集中できませんでした。そのため出来は壊滅的だと思ったのですが、問題数が大きいため、1問1問の配点が意外と少なく、そこまで事故にはならなかったようです。
化学¶
直近の模試:35点
自己採点点数:35点 ...
都立西高飛翔47号に掲載した東大数学模試問題
ドット会では,作問大好きな人たち数人で問題を作成し、
都立西高飛翔47号の自由投稿欄に,東大数学のオリジナル模試を寄稿しました。
ここでは,その問題を公開したいと思います。
なお,すべての問題の著作権はドット会に帰属します。
無断複製,営利利用,教育目的を超えた利用は禁じます。
問題
解答・解説
こだわり¶
フォントやレイアウト¶
フォントは実際の入試でも使われている平成明朝を使用。
レイアウトは、計算用紙の配置を含め、本物とそっくりにしました。
※実際の入試では、問題が記載されたページのみTeXを用いていると見られ、そこだけ実は平成明朝ではないということに入試を受けて気づきました。
(中の人は、問題のフォントが平成明朝でないことに混乱し、本番の試験で絶望的な出来となってしまいました。)
TeXが使いこなせるようになったらこちらもそっくりにしたいと思います。
問題¶
可能な限り(ここ重要)、実際の東大入試の出題傾向に合わせ、実際に出てもおかしくなさそうな問題を出題しました。
でも実際に作ってみると、本当に、いかに本物がすごいか分かりますね。
冠模試などを解くと、予備校の問題で「この ...
【再現答案】2021年度東京大学・実際の受験生が本番の答案を再現!前編
こんにちは。ドット会中の人です。
今回は,僕が実際に会場で受けた2021年度東大の再現答案を載せようと思います。
(もうさすがに、4月になって再現答案を募集しているところはないと思うので、公開します)
この記事は前編です。1日目の教科を載せようと思います。
後編はこちら。
合格しましたが,よくこれで受かったなというような出来です。
今書き直しても,どうしてこんなこと書いているんだ,と思います。本番怖いですね。
※直近の模試は、第2回東大入試実践模試(駿台×Z会)です。
※実際の点数は、分かり次第更新します。
※自己採点の配点などは目安です。参考にしないでください。
国語(理科)¶
目標点:45~50点
直近の模試:52点
自己採点点数:43点
実際の点数:42点
分析はまた別の記事でしようと思いますが,あまり推敲出来ませんでした。心の余裕が無かったです。
また,現代文は再現時に字の大きさをちょっとミスりました。しばらくシャーペンを握っていなかったので,字を書くのに慣れていなかったです。許してください。
数学(理科)¶
目標点:60~80点
直近の模試:51点
自己採点点数:46点 ...
東大現役合格に塾・予備校は必要なかった【体験談】
こんにちは。ドット会中の人です。
大学では履修の手引きなどが配られ,履修の組み方に翻弄されています。
また,サークルや一部の授業で選考があるので,受験期から散逸していたアイデンティティを,そろそろ収束させなければな,とも思い始めています。
本ももう少し読みたいですが,意外と時間がない…。
さて,中の人は東大理一に現役で合格しましたが,
実は今まで人生で塾・予備校というものに通ったことがありません。
高校受験の時も,大学受験の時も,自宅学習で乗り切りました。
(Z会の通信教育は利用していました)
というわけで,今回は,自論である,
「東大現役合格に塾・予備校は必要ない」について説明したいと思います。
(いろんな意見があることは分かっています)
また,僕の受験勉強における方針が,今回述べることの根拠にもなっていますので,
よろしければこちらもご覧ください。
※自分の経験に沿って話しているので,理一・物化選択者の視点になってしまっています。理三はちょっと違うかも。文科は知りませんが,塾に行かなくてもよい,という点は同じ気がします。
塾ってどういう場所なの?¶
まず,「東大入試に現役で臨む」 ...
リュカ-レーマー・テストの背景を知ったら感動してしまった
こんにちは。ドット会中の人です。
先日,リュカ-レーマー・テストの十分性の証明を読み解く記事を公開しました。
このちょっと後に読んだ本に,このテストの原型となったリュカ・テストがなんと載っており,
これが他の様々な数論的概念と結びついていることを知って,感動してしまったので,
今回はそのことについて,↑の記事の補足として,書こうと思います。
読んだ本が面白かったのでその紹介¶
読んだのは,「大学入試問題で語る数論の世界―素数、完全数からゼータ関数まで」という本です。
この本はめちゃくちゃ面白いです。
他の数論的概念についても書かれていますが,全体的に以下のような数論の面白さを体感することができました。
証明は出来ても想像してみると不思議なことが多い
代数的には取るに足らないことが,数論という観点から見ると急に深くなる
ちょっとした現象なのに,背後に壮大な理論が隠れていることがある
(今回のリュカ・テストのように)全く別の現象が突然出会うことがある
様々な入試問題が体系的に配置されており,スムーズに理解することが出来ました。
リュカ・テスト¶
リュカ-レーマー・テストは,リュカ・ ...
【東大理一現役合格生】受験勉強の方針を限定公開!
こんにちは。ドット会中の人です。
今のうちにブログを書き溜めようとしているので,今日2つ目を書いています。
今回は,どちらかというと「今後の記事のための記事」です。
色んな記事を書くうえで,ベースとして「どういう風に勉強してきたか」を書いた方がいいと思ったので,書こうと思います。
それぞれの箇所における,詳しい説明は,今後の記事で書こうと思います。
参考になれば幸いです。
以下,「だ」「である」体になります。
中の人の受験勉強方針
あくまで中の人の方針なので,万人にとって最適であるわけではない。
具体的に「どの程度そうなのか」は中の人の感覚で決まっていることにも留意してほしい。
①量より質・先取りより復習¶
量もある程度は大事だが,よほど意識して量を減らそうとしない限り十分量は確保できる。意識すべきは質。そのため,勉強時間もそれほど増やさなかった(正確に言うと,増やせなかった)。
先取りについてだが,これは東大現役合格には必要ないだろう(少なくとも理一は)。僕は99%しなかった。高校の授業の進度は十分速く(社会は知りませんよ),授業に合わせて発展的演習を組み合わせていく速さで十分対応で ...
東大入試直前までずっと先輩にLINEで相談していた結果…!
こんにちは。ドット会の中の人です。
入学前の諸手続きで配布される書類が多すぎて,把握しきれていない今日この頃です。
そろそろ,気持ちは大学生活に向いてきました。
シラバスとかを読もうという気がしてきました(気がしてきただけです)。
といいつつも,受験生活で学べた経験も多かったので,
それらを書き残して,自分の中で整理を付けよう,とも思っており,
今日はまた受験生活に気持ちを戻してみようと思います。
というわけで今回は,受験生活ほぼ1年間,ずっとLINEをさせていただいていた先輩に,
本当に色々な面でお世話になったので,
先輩と,どんな話をしたか,どのような相談に乗ってくださったか,などについて,書こうと思います。
概要¶
先輩は,僕が所属していた「数学研究同好会」の人です。
1つ上の学年で,東大理一に現役で進学されました。
僕が受験生になる前から結構LINEはさせていただいていました。
プログラミングや数学の話をしていました。
受験期は,共通テスト前の約1週間以外はほぼ毎日,3回くらいメッセージの往復があったと思います。
ここからは,時期に沿ってどういう風にお世話になったかを,
懐古の ...
【十分性】メルセンヌ数が素数であることの判定法を春から東大生の人が頑張って読んでみる
こんにちは。ドット会中の人です。
今までは大学受験について色々書いてきたわけですが,
今回は,ちょっとテーマを変えて,大学での勉強の予習(?)をしてみたので,それについてです。
題材にしたのは,リュカ-レーマー・テストです。これはメルセンヌ数 $ M_p=2^p-1 $ が素数かどうかを判定するテストです。ドット会の別の中の人に教えてもらい,興味を持ちました。
数論は,論理を理解するだけなら高校数学レベルで対応できることが多いので,ちょうどいいかなと思いました。実際,論理をたどっていくと,受験勉強で使ったテクニックが盛りだくさんで,びっくりしました。皆さんにその感覚が伝わるよう,分かりやすく書いたつもりです。
ただ,このテストは本当は必要十分条件を示してくれているのですが,必要性に関しては,平方剰余の相互法則という難しそうなものが必要だったので,今回は,一般的な高校生だったドット会の中の人でも理解できた,十分性の方だけでお許しください。
なお,証明の流れはWikipediaを参考にしました。参考文献でWikipediaを使うのはあまりよくないのは承知していますが,他にソースをまだ知らな ...