はろー。ドット会の中の人です。
ここでは京都大学の国語の試験への挑み方について書こうと思います。

私は当初物理や英語、数学の方が得意だったので、受験勉強をする中で国語の点数を上げるために試行錯誤してきました。その中でも特に、これから試験を受ける人にぜひ知ってもらいたい解き方を紹介します。

解き方を掴んだら国語は早いと思います。
解き方は人それぞれありどれが正解とかはありませんが、私はこの1年間で駿台全国模試の偏差値が30上がりました。だからちょっとでも参考にしてみてください笑。ここではより合理的に、塾や学校とは少し変わったアプローチをします。そして最後にそれがどのように京大の国語で活きてきたかを紹介します。

「書くべき解答」と「模範解答」を区別する!

まず最初の発見。試験で「書くべき解答」と「模範解答」は必ずしも同じではないということを押さえることが必要です。

①〜で、〜で、〜で、〜。などの幼稚な文を書くこと
  ②隣接する設問の解答で同じ文を書くこと
  ③記述欄を小さい文字で埋めること

これらの行為は好ましくない行為であるように思えますが、テスト中に、それらをした方が高得点に近づくというケースが存在することは事実です。例えば①。テスト中に「どうしてもこの部分とこの部分とこの部分を書きたい!だけど並列にたくさん並べて書くしかない!」という事があります。時間がないときには、そのまま書いてしまうのもありなのです。京大の採点方法は詳しく知りませんが、ほとんどの国語の試験では文の要素を主として配点を組んでいます(駿台の京大実践もそうでした)。そのため配点の低い文構造に意識を取られすぎて文の要素を丸々落としてしまうことがないよう、困ったときは幼稚な文を書きましょう笑。それが自分にとっての「書くべき解答」なのです。高得点につながるのです。だから、日々の勉強では問題集や過去問の模範解答を真似るのではなく、模範解答と自分の解答を見比べ、自分の「書くべき解答」がなんであったかしっかりと分析するべきだと思います。

入試本番

私は③を実行し、それなりに小さい文字で埋めました(もちろん他人が読める程度にはしました)。京大実践でもちゃんと採点されていたので大丈夫だろうと思っていましたが本番では少し不安でした。それでも合格できていたので本番もちゃんと採点されていたはずです。
 最初の文章の(2)と(3)で私は②を実行しました。2つの傍線部の間では、作者の過去の様子(世間について知っているつもりでいた程のこと)が書かれています。(3)の傍線部に「以前」って書かれてるからこの部分は(3)で使うべきだっと思ったんですが、(2)で採点対象になってたらごっそり減点されて怖いと思ったので2回使っちゃいました。本文に書いてあることを余分に書いて減点ということはまずないのでそういう選択肢もありだとは思います。

最後に

色々と持論を書き連ねてきましたが、あくまでもこれは持論です。大切なのは1つの意見に縛られず、世に存在する様々な持論を鳥瞰してみることです。色んなアプローチをして解答の方法を研究してみてください。受験が楽しくなります。

京大寒かったです。特に膝下。

補足:東大国語との違い

別の中の人,東大受かった人です。僕がこの記事を読んで思ったことを書きます。東大と京大の入試は違うのかな。

①について。東大では,国語の解答欄は極めて狭いので,答える要素は最低限に絞ります。そして,それらがどういうつながりで記述されているのかを,できるだけわかりやすく説明します。有機的連関とかいうやつです。だから,「~がために」「~によってこそ」みたいな接続詞を多用し,「~で」などによりただ内容が含まれただけでは説明と認められず点になりにくい,という見解があります。
②について。こちらも,基本的に東大では重複して答える余地はスペース的にありません。重複してしまった場合は,どちらかの記述が見当違いになっている可能性があるので,書き分けを工夫するようにすべきだ,という見解があります。
③は同じです。字数が多ければ点が来るわけではないですし,説明が回りくどくなりがちですが,やはり多くなりがちですよね。

大学間で対策もだいぶ異なるのでしょうか。色々比べるのも面白いですね。