こんにちは、箱ティッシュです。東工大生命理工に現役合格しました。普段多くの記事を書いてる東大理一の彼とは違う人です。

東京工業大学2021年度入試を受けてみた感想を書こうと思います。

数学

まず最初は3時間の数学。長い。
問題見て思いました、数Ⅲ少なくね?コロナ配慮か。僕は数Ⅲの微積が得点源だったのでここでちょっとガッカリしました。

第1問

整数問題。数列か?$k=1,2,3,…$簡単な数を代入し問題設定をよく理解する。基本ですね。ここで$k=3$の代入で計算ミスをやらかしました。最悪。というか(1)は30秒でも解けます。桁が1桁上がると新たに0~8の数字が考えられ9倍になる。これだけ。僕は焦っていて$k$桁の9を含まない数字をただ0~8が$k$個並んだだけと考えることができず、先ほどの計算ミスもあわさり大混乱。結局白紙に。もちろん(2)も手を付けず。後で確認したらこの問題は絶対取らなければならないらしいです。よく受かったな。

第2問

楕円と直線の交点に関する問題。ただの重めの計算問題。第一問0点で終わったかと思いましたがここでなんとか自信を取り戻しました。

第3問

整数問題。またかよ。(1)はコンビネーションの定義から瞬殺。たけど簡単すぎて間違ってたらどうしようと思い余り嬉しくはなかったです。この気持ちは本番ならではですね。(2)は数学的帰納法を使いましたが、最初に$n=1$で成り立つことを確かめるのではなく、最後に確かめることで数学的帰納法が使えなかったときに消しゴムで消す分量が減るのでオススメです。と、こんなどうでもいいことを考えられるくらいにはメンタルが回復していました。(3)結果は予測できても上手く導けなかったので適当にそれっぽくごまかしました。

第4問

ベクトル。ただの計算。(3)は計算量エグかったのでスルー。どうやら三角不等式を使ったスマートな解放があったらしいですね。まぁ本番にしては上出来化かと。

第5問

解析分野。ちょっとだけ数Ⅲ。わーい。最後の場合分けを忘れた以外は上手く解けました。

悪夢の0完。でもなんとか部分点で耐えたかなと思います。だいたい160点(300点満点)くらいかな。休み時間にTwitterで「東工大数学 難化」と検索して自分を慰めてました。

英語

苦手科目の英語。なんとか和訳で部分点を稼ぐぞと思ってたら長文の内容が普通にわかる。今年は内容が理系的でわかりやすかったですね。手ごたえはあったもののいかんせん部分点ねらいなので自己採点がしにくかったのが残念です。150点中60~80点と予想。

物理

得意科目ということもあり、簡単でした。途中、問題訂正が3回もあったのは笑いましたね。
力学で非等速円運動を等速円運動と勘違いし大問の半分ほどを落とすという大ポカ以外はよくできました。
しかし熱力学最後の答えが58/93と不安すぎる答えだったので本番当日の手ごたえとしては微妙。解答速報を見てガッツポーズしました。150点中120点くらいか。

化学

東工大おなじみ「1つまたは2つ選べ」問題。東工大受験生にもかかわらず僕はこの形式が苦手で今年もボコボコにやられました。計算問題ちゃんと取ったのはグッド。
最後の構造決定、これがやたら難しかったですね。条件「結合している水素原子の数が2である炭素原子をもたない。」が曲者。理屈だけでは決定できず最後にパズルが必要な問題でした。僕はいつも有機→無機→理論と解くので最初の方にこの構造決定を目にしたのですが条件見た瞬間にスルー。これがナイス判断でした。最後に30分ほど余ったので頑張ってパズルに取り組んだら解けました。よかったよかった。これは僕の戦略勝ちです。難しい問題は飛ばすというのは受験の鉄則ですね。
これ満点じゃね?と思いルンルン気分で帰宅するも、記号問題間違えまくりで結果は80点ほど(なお150点満点)。これは酷い。

最後に

メンタル死ぬほど大事
本番ってだけで普段なら楽勝の問題も急に難問に化けます。「勉強は量か質か」という議論があります。たいていの場合結論は「質」で僕もそう思います。ただ、「量」は受験本番のときに自信となります。
たまたま僕は今回引っ掛かりましたが、合格発表まで浪人する気満々でした。このとき、高3の反省点として考えたのが上記の「量」でした。簡単で解く価値が無いような問題でも無意識で、手が勝手に動いて解けるようになるまでやりましょう。それが本番のとき「安定」という形で活きてきます。