こんにちは。ドット会の中の人です。
受験期は、自分を奮発させるためにも、何かと虚構を信じ込まなければならない場面がたくさん出てきます。
ここでは、自分の受験期を思い出して、どのような虚構を信じていたのか、5つ選んで書こうと思います。

協力:ドット会トイレ担当

1. 努力した分だけ点数は伸びる

「受験勉強すればするだけ点数につながる」
「これだけ頑張ったのだから出来ないわけがない」

このように考えて、自分自身を元気づけようとした受験生も多いのではないでしょうか。
また逆に、次のように考えて、自分を勉強に向かわせようとした人も多いと思います。

「勉強全然やってない、、、やばい、、、」
「Twitterばっか見ちゃう!Twitterやめないと!」

もちろんこう考えるのは大事でしょう。
ですが、現実はなかなか儚いものです。

  • 頑張って対策した体積の問題が、本番出なかった
  • たくさん問題解いたはずなのに、数学の点が模試と変わっていない
  • 1日10時間も勉強しているのに、あまり身につかない

「根拠なき自信」を信じることはもちろん大事ですが、
努力したという結果だけでなく、その内容も冷静に振り返るようにすることも忘れないようにしましょう。

2. みんな条件は同じ

これは冷静に考えれば、みんな実力は違うわけなので当たり前なのですが、
無意識でこう思っていることが多かったように思います。

「あいつは昼休みも勉強しているのか!僕も勉強しなければ」
このように相手に刺激を受けるのは良いですが、これは論理的には破綻しています。
「あいつ」が勉強しているからといって「僕」が勉強する必要があるかは分かりません。

まあ、こうやって油断するのはもっといけないですが。
逆に、「あいつも勉強してないから僕も勉強しなくていいや」はダメな臭いがプンプンしますね。気をつけましょう。

試験中とかも、紙をめくるタイミングなどで焦らされることはありますが、
もしかしたら他の人は、後ろの方の問題が極度に苦手なのかもしれないです。

また、「みんな条件は同じ」だと考えると、1.のように「努力」の量の差によって受験で差がつくと思いがちです。

3. 実戦形式の問題を解かないと/解いたから大丈夫

これは 1. をより具体的にしたようなものでしょうか。

「過去問を全然やっていない!やばい!」
「うーん、英単語暗記に時間使いすぎちゃったかな」

「過去問25年2周したからまあ大丈夫だろう」
「文法問題とか1問1答とかやる暇あるなら難しい問題やろうぜ」

僕はどちらかというと前者で、過去問をあまりやっていなかったため焦っていました。
周りに過去問をめちゃくちゃやっている人もいたので、(2.のように比較してしまったのもあり)やばい、遅れている、という気持ちになっていました。

ですが、そもそも、入試本番で同じ問題が出ることもなく、
また東大入試でさえ、そんな難しい問題は差にはなりにくいので、
結局は全然大丈夫でした。

4. 進振りは素晴らしい

これは某T大学特有でしょう。

「進振りいいよね。〇科〇類とかかっこいいし」
「専門をまだ決めなくても許されて、しかも幅広く学べるのっていいよね」

入ったらわかりますが、進振りは「受験に受かったのに希望する学問が出来ない可能性がある」「大学に受かってからは、授業への参加度や日々のレポート提出まで進振りに直結する授業もあるため、全く気が抜けない」「結果だけ評価される受験に比べて、過程でもどんどん点がついていくから進振りのほうが過酷」だという悪魔のシステムです。

学部・学科が受験で決まっても、幅広い授業が取れる大学は多いですので、別に進振りはいりません。

大学2年まで学部・学科が決められないシステムは、既に進みたい進路などが決まっている人にとってはかなり苦しいです。

特にやりたいこともないから、大学の勉強の雰囲気を感じて行きたい所に進んでみよう、という人にはいいかもしれませんが、その「行きたい所」が人気だと同じことが起こるので気をつけましょう。

5. 受験が終われば幸せになれる

これも4.に関連するので、もしかしたら某T大学特有かもしれません。
ずっと追い詰められたような気持ちになっています。
先輩曰く、夏休みや春休みは楽だそうです。そこまで我慢かな。

京大に行ったドット会の人は非常に充実した大学生ライフを送っているみたいですね()

ちなみに、某T大学の場合は、3月合格が決まったらすぐ色んな書類を出したりしなければいけないので、結局あまり遊べません。
4月からは闇の進振り生活がスタートです。頑張ってください。

まとめ

というわけで、虚構5選でした。4.5.はT大特有?でした。
これらの虚構は信じたほうがいいことも脱したほうがいいこともあるように思われます。バランスが大事です。臨機応変に切り替えて、受験勉強に有利に使いましょう。

虚構は信仰に通じるものがあります。一見理知的に見える受験勉強も、実は信仰に近い物が鍵を握っていたりします。