受験終了から合格発表までの12日間を振り返る
みなさんこんにちは。ドット会中の人です。
今回は,受験終了から合格発表まで,どう過ごしたかを書こうと思います。
2次試験1週間前から入試本番までと,合格発表からどう過ごしたかは,
また別のところで書こうと思います。
はじめに¶
できるだけリアリティーを持って,自分の感情も合わせて書こうとしたので,少し長いです。
受験後,自分はどうなっているんだろうと思っている,これからの受験生,あるいは
自分もこんな感じだったな~と受験を振り返る人たちに,思いが伝われば幸いです。
忙しい人向けに説明すると,
- 受験終わっても解放感は来ない!
- しばらく勉強はやだ!廃人になるよ!
- 合格発表来たらまたみなぎってきた!
という感じです。
受験終了!でも解放感は皆無!¶
2日目の最後の試験,英語が終わった後から書こうと思います。
東大の試験では,各科目の試験が終わってから,なぜか20~30分程度待たされます。
この間は何もできません。ツイッターも見られません。暇ですが,
確か英語の後は,暇というよりは「疲れた」気持ちだったと思います。
この段階では,全く解放感はありませんでした。
しばらくすると,もう1度チャイムが鳴り,やっとツイッターが見られます。
終わったんだな,と思いましたが,それ以上の気持ちはなかったです。
この段階で,入学手続要綱が配られます。試験の感触が悪かったので,
「あ~自分とは無縁だろうな~」などと考えていました。辛かったです。
その後も,出来が悪いことが気になってしまい,結局解放感は合格発表後までありませんでした。
あ~浪人はしたくないな~,というテンションでした。
再現答案を書こうとするが,さらにメンタルダウン¶
「今のうちに再現答案を書いておこう!」と思ったので,書き始めましたが,
これがなかなか曲者でした。
国語から始めましたが,まあまあ出来たと思っていた箇所でも,読み返してみると,
どうしてこんな表現使ったんだ??などと,答案の欠点が気になってしまい,
ますますメンタルが悪くなっていきます。
国語は何とかやりきったものの,数学の第1問を書いたところで,ギブアップしてしまいました。
(結局再現答案は合格発表後に,いい感じのメンタルで書き上げました。書いたことは結構覚えていたので,これで良いかと思います)
夜は,Z会のLINEにお世話になる¶
出来が悪そうで不安で,どうにもいられなくなってしまったので,
Z会のLINEで相談しました。Z会東大京大受験応援というものです。
不安を他人に口にすると少し和らぐタイプなので,ちょっと落ち着くかな,と思ったのです。
ついでに,解答速報を見るかどうかで迷っていたので,この点も相談しました。
漠然と不安でいるよりも,どのくらい合っていてどこを間違えたのかを知っていた方が,
もしかしたら安心できるかもしれないし,不安にせよ,分からない心配さは無くなるかな,と思ったからです。
Z会の中の人は,深夜にもかかわらず,すごく親身になって~口調が特徴的でしたが~チャットで相談に乗ってくださいました。
解答速報については,見てみてはどうか,という事でした。
また,気持ちを切り替えた方がいい,ということ,そして試験を迎えるまでの自分の気持ちの甘さについて諭されました。
(不合格を覚悟したので,何でA判定だったのにこんなできないんですかね~みたいに書いちゃったんですよね)
解答速報を見る→絶望¶
そして解答速報を見たわけですが,やはりあまり取れておらず,「あ,これは本当にまずい」と思いました。
特に,僕は数学が本当にできなかったのですが,難易度分析が「例年並み」となっていたので,は?????????????という感じでした。
そして不斉炭素問題ですね。これは正直間違えた人多いのではないかと思いますが,化学第1問の構造式全てに不斉炭素*を示していなかったので,
これは詰んだと確信しました。これで受かったら不斉入学だ,っていうのを思いついちゃいました。
ただ,これは今から振り返って言えることなのですが,解答速報の見方が悪かったのだと思います。
今,再現答案を書き,その自己採点をするためにもう一度解答速報を見ると,実は普通に合格点が取れていました。
無意識に,間違っているところを探すような見方をしていたのだと思います。解答速報を見るなら,全部しっかり自己採点するくらいでいた方がいいと思います。
(特に理科は,合っていないところが多かったのですが,全体の問題数がいつも以上に多かったため,実際はそれらによる失点は想像よりずっと少なかったように思います)
ゲーム生活の幕開け¶
正直,解答速報まで見ると,もう今回の受験関係でやることは(心配するくらいしか)なくなります。
そこで暇になったので,ゲームをすることにしました。(あくまで受動的に,気持ちが切り替わりました)
ただ,前からやりたかった化学系のゲーム(MOLEK-SYNTEZ)は,さすがにやる気はしませんでした。
(Steamより)
受験期に「受験後にやりたい」と思っていたことと,入試が終わって実際にやりたいことは,だいぶ違いました。勉強系の事は一切する気が起きませんでした。
そこで,高校受験が終わった時に買った,Oxygen Not Includedというゲームをやることにしました。
(Steamより)
高校受験が終わった時はまだ早期アクセスから抜けていなかったので,だいぶその頃からゲーム内でできることが増えていて,
結果これにドハマりすることとなりました。
入試後大体3日間は,起きてから寝るまでこのゲームと生活に必要なことしかしないで過ごしました。
このゲームはすごく面白いので,お勧めします。
ゲーム生活も終了¶
根詰めてやっていたら,思いのほかゲームの進行が速く,
もうこの辺でいっか,という所まで来てしまいました。
石油バイオームを見つけ,原油を取り出し,プラスチックが製造できる段階まで達しました。
これでこの基地の文明もだいぶ進歩したな,ということで,このゲームをやるのはいったん終了にしました。
そうだ,ゲーム中1名のゲーム内のコロニー従事者が死んでしまいました。
死因は超高温の原油だまりに落ちてしまい,出られなくなったことでした。
この場を借りてお悔やみ申し上げます。
YouTube生活へ移行。「はなおでんがん」と「ゆきりぬ」を見まくる¶
その後はとりあえずYouTubeを開きました。するとまたこれが止まりません。
はなおは受験期もちょっと見ていたのですが,なんか受験後の不安な時期にピッタリだと思います。
どうしてかは分かりません。この人自体,A判定で不合格,という過去を持っているらしいですが,
うーんでもそれに共感した,とかそういうわけではなかったと思います。雰囲気が合うのでしょうか。
そしてはなおの動画をずっと見ていると,ゆきりぬの動画も見るようになります。
これは自然な流れだと思います。
個人的には,はなおとゆきりぬのコラボが大好きです。何か仲良くて見ててほっこりします。
そうして今度は朝から晩までYouTubeを見る生活です。
はなおの動画は,合格発表の5分前も見ていました。
1日だけ勉強に戻る―卒業文集(?)への模試寄稿¶
何でこんな仕事引き受けちゃったんだろ,,と受験期の自分に言いたいです。
正直,受験終了から合格発表までの期間に勉強関係のことをするのは,本当につらかったです。
でも締め切りもあるので,仕方なくやりました。
あれだけ入試本番に失敗した数学に,また真剣に向き合わなくてはなりませんでした。
幸い,多くの問題は受験期に作成済み&他のドット会員が作ってくれたので,後は1問だけで,なんとか捻りだしました。
久しぶりで頭も回らないし,かなり過酷でした。
何とか模範解答まで書き上げて,間に合わせました。
翌日からはまたYouTube生活に復帰です。
卒業式予行と卒業式¶
合格発表の前日に卒業式がありました。そのまた前日が予行で,2日だけ久しぶりの学校生活です。
卒業することには,何の感情も動きませんでした。そもそも,ずっと家に籠って受験勉強をしていて,
もう学校生活がどんなだったかを忘れていました。
(合格発表が終わり,今になってやっと,少し「もう4月からはあの学校には行かないのか」という実感が湧いてきています)
そうして卒業式の日の夜,お風呂でようやく緊張してきました。
お風呂入ると,「明日のお風呂入っている頃は…」とかよく考えませんか?
明日こうして風呂に入っているころにはもう合否が分かってるのか~,どうせ浪人だろうなぁ~
こんな感じでした。
ずっと覚悟はしていたのですが,「いざ決まる」となると,やはりドキドキしてきますね。
合格発表¶
12:00に結果が出るのですが,正直,11:59までは浪人の覚悟を決めていました。
なんか,自分が合格するというストーリーが,どうしても頭の中で作れませんでした。
また,こんな出来で受かっちゃうのもなんかやだな,とも思っていました。
これははなおさんも言っていましたが(見過ぎ),「ラスボスであってほしい」ので,
このくらいで倒せちゃちょっと拍子抜けだ,というような気持ちです。
(実際,今も試験で本気が出せなかったことはまだ悔しいです)
そうして発表の時間となり,ちょっと前からずっと発表のページにいましたが,12:00にはまだ結果へのリンクがないまま表示されていました。
これは僕のブラウザのキャッシュが働いていたのだと思います。
親が先に,親のPCで結果が出たと言いました。僕のPCではまだ出ていなかったので,キャッシュのせいだと思い,
Ctrl+F5(キャッシュ無しで再読み込み)しました。すると確かに合格した受験番号一覧へのリンクがページに出てきました。
番号を見つけるのは得意でした。
受験番号は小さい順に並んでいたので,まず横にざっと見て,どの列にどのくらいの大きさの番号が書かれているかを把握しました。
自分の番号のあるはずの列を確認し,そこから下のほうに見ていくと,何と自分の番号があるではないですか。
親より先に僕が番号を見つけました。ページを開いてから1秒くらいで見つけたと思います。
見つけた瞬間はとにかく「びっくり」でした。まさかあるとは思いませんでした。
その後親と喜び,泣きました。お世話になった方々にLINEで報告し,ツイッターでも報告しました。
とにかくこの段階では,番号があること自体が嬉しく,まだ東大に入るのか,などということには意識が向きませんでした。
落ち着いてきたころ,(卒業式から1日ぶりに)学校に向かい,合格の報告をしました。
卒業式の日やその前日には,先生方や友達に「絶対落ちたわ,ほんと出来なかった」とばかり言ってしまい,ちょっと申し訳なかったです。
ただ,どうやら一番結果にびっくりしたのは僕だったようです。(あの僕の解答用紙を見れば誰でも落ちると言うだろうと,僕は思っていますが…)
皆さん最後まで信じてくださりありがとうございました。
* * *
合格発表の5分前に「はなおでんがん」を見てから,次に見るようになるのは,実はだいぶ後になります。
合格発表からは,一気に今までの廃人生活から脱却し,その先に向かおうと思うようになりました。不思議ですね。
はなおでんがんは,こういう不安な受験生に対して,何か魅力があったのかな,と思います。
以上,はなおでんがんの紹介でした(?)
まとめ¶
もともと僕はそんな勉強が嫌いなわけではなく,
問題を作ったり,教科書の説明や先生の解説法とは別に,こういう見方もできるな,などと
色々妄想するのが好きだったのですが,この12日間だけは違いました。
受験勉強漬けの生活から,一気に勉強が辛くなり,ゲーム・YouTubeに浸かる廃人生活になりました。
しかしその生活も,合格発表でまた変わりました。
今は普通に勉強も出来ますし,受験期の自分に戻ったかな,というような気持ちです。
今回はそんな受験期と入学準備期に挟まれた,不思議な12日間についてでした。